ガスコージェネレーションシステムとは
ガスコージェネレーションシステムとは、都市ガスから電気をつくり、その際に発生する熱を冷房・暖房・給湯・蒸気などに利用するシステムです。送電ロスもなく、発電と同時に発生する熱を有効利用できるため、高いエネルギー効率を実現できます。また、停電時対応の場合は、万が一の停電時でも、ガスの供給が確保されている限り継続的・安定的な電力供給が可能です。
電力の負荷平準化
ガスコージェネレーションシステムは、電気を使用する場所で発電する「分散型発電システム」です。従来システムのような送電ロスもなく、発電と同時に発生する熱を有効利用できるため、高いエネルギー効率が実現できます。
コージェネレーションシステムの種類
ガスコージェネレーションシステムには、ガスエンジン、ガスタービン、燃料電池の3種類があります。
ガスコージェネレーション(CGS)のメリット
エネルギーの高効率利用
CGSは、電気を使用する場所で発電する「分散型発電システム」であり、従来のような送電ロスがなく、発電と同時に生ずる熱を有効利用できるため、エネルギーの高効率利用が図れます。
電源セキュリティの向上
(停電時の電源確保)
万が一、停電になった場合も天然ガスの供給が継続されている限り、コージェネレーションにより重要負荷へ長時間、安定した電力を供給することが可能です。
電力の負荷平準化
発電により電力会社からの買電量や契約電力を削減できるため、電力料金の低減や受電設備の軽減が可能です。また、発電と同時に生ずる排熱の有効利用により給湯や冷暖房などのエネルギーコスト低減も図ることができます。
環境負荷の低減
発電時の排熱を有効利用することで、従来システムより約30~40%のCO2削減が図れます。
事例紹介
株式会社SUBARU
「安心と楽しさ」をモットーに、小型車を生産。太田市内の本工場、矢島工場、大泉工場の3工場で、ガスコージェネレーションシステムを導入しています。各工場とも契約電力の約4割の電力をガス発電で賄い、排熱は、プロセス蒸気として利用しています。
パナソニック株式会社
都市ガスを利用したガス空調機(吸収式冷温水機、GHP)を製造している大泉事業所。停電対応型のGHPの見学も可能です。2020年にガスコージェネレーションシステムを設置。工場の契約電力の約6割をガス発電で賄っています。
株式会社おおたローカルエナジー
「地方に分散型電源を」というスローガンのもと発電所を設立。3,200kwガスエンジン3基を設置しています。ピーク電源として、都心並びに市内の大口需要家へ電気を供給。東日本大震災時では、電力不足を解消すべく、24時間緊急発電を実施し、電力逼迫に貢献しました。
ハナマルキ株式会社
本工場では、東日本大震災時の計画停電のため、味噌発酵過程に大きな打撃を受けたことから、停電対応型ガスコージェネレーションシステムを導入しました。万一、停電が起きても、バッテリー内蔵型のため起動できるシステムで、契約電力の約7割を補っています。